子供のお菓子 2010 8 29

 日本の宇宙開発は、ユニークです。
軍事目的ではなく、純粋に科学技術の進歩を目指しています。
 しかし、こうした考え方が、
宇宙の進歩に大いに寄与すると思います。
 宇宙を支配する法則は、進歩と調和です。
必ず、二つを同時に求められます。
 2003年に書いた「子供のお菓子」は、
当時の国際情勢を反映したもので、少し古くなってしまいました。

子供のお菓子 2003 2 18
 三人の子供が仲良く遊んでいました。
ある時、一人の子供が不思議な水を見つけました。
その水は、火を付けると燃える水です。
もう一人の子供が、後からきて、取り合いのケンカとなってしまいました。
残された子供は、不思議な水をおもしろいと思いましたが、不安も感じました。
どのような不安かというと、
燃える水の火が自分の洋服に移ってしまわないかということです。
そこで、燃える水は、あきらめることにしました。
 ふと、天井を見上げると、お菓子がありました。
どうやって取ろうかと考えました。
一番、安全で確実な方法は、十年ぐらい待つことです。
背が伸びて届くようになります。
 しかし、その子は、十年も待てないと思いました。
なぜなら、そんなに待っているうちに、
燃える水を取りあっている二人の子供も、
さすがに天井のお菓子に気づいてしまうからです。
 そこで、その子は近くを通りかかった旅人に取ってくれるように頼みました。
旅人は、ある約束をしてほしいとその子に言いました。
ケンカをしないこと。
仲良く遊ぶこと。
勉強をすること。
 旅人は、上から大きな手を差し伸べて、その子をすくい上げました。
その子は自らの手で、お菓子を取ることができました。
 旅人は、燃える水を取りあっている二人の子供のリックサックを見て、
なんと重いことか、欲望と嫉妬が入っていることに気づきました。
 旅人は、その子に言いました。
この約束を守っていれば、
あなたのリックサックには、平和と繁栄がいつまでも入っていることでしょう。















































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